給食業界について
2026年06月23日
給食業界とは・・
毎日、当たり前のように子どもからシルバー世代まで当たり前のように並ぶ一食です。
工場や施設で黙々と作られ続けて、何万食という運ばれるのが給食とい食事です。
外から見れば、給食業界は「安定」した世界に映ると思います。
学校や施設がある限り需要は消えない。
人が集まる場所には食事が要る。だから潰れない。そう思われているかもしれな、、それか行政がやっていると思っている人もまだまだ多い。
だが、中にいる人間からすれば、これほど構造的に珍しい業界になっています。
私はこの業界で会社を立て直し、買い、束ねてきた。その立場から、給食業界のことについて考えを書いておきます。
安定の裏にある薄利となっています。
給食業務は、薄利の塊となっている。
学校給食で言えば一食あたりの単価は決まっていて、現在は無償化にシフトをして来てます。
学校給食なら自治体や保護者が払える金額に上限がある。
施設給食も同じだ。価格を勝手に上げられない事業で、コストだけが上がり続けてきた。
米。野菜。油。人件費。光熱費。配送費。 ここ数年、上がらなかったものを探すほうが難しい。
私自身、米の固定価格契約に縛られ、相場と品質が動いたあとも高値で買い続けざるを得ない局面を経験してきました。
原価が動いても売値は動かせない。
この一点だけで、給食事業の難しさは説明がつく。
需要が安定しているからこそ、誰も値段を上げられない。
安定は、儲けを保証しないと思います。
また社会インフラに近い業界だからこそ【給食で儲ける=悪】に近い現象を生んでいるような気がします。
同業者にも値上げをしないことだけがお客様への信頼を得ると考える経営者に多いです。
この業界は人件費と材料費・固定費だけで80%以上を費用で占めております。
人件費・材料費は毎年値上げりをしているから、お弁当価格にも転嫁することも必ず必要になります。
赤字でも頑張ります!!は誰も幸せにしないと考えております。
それでも需要があるなら、なぜ潰れると思いますか?
理由は単純です。
薄利のうえに、後継者がいない。
地方の給食会社・弁当会社の多くは、創業者が一代で築き、そのまま高齢化している。
利益が薄いから次の投資ができない。設備は古い。人は採れない。社長は高齢で、子は継がない。
そこに原価高騰と人手不足が重なれば、答えは出ている。
黒字でも続けられない会社、わずかな赤字で資金が尽きる会社が、毎年消えていく。
私が競合の再生や買収に動いてきたのも、ここに理由がある。
需要は残続けます。
設備も顧客も残る。
残らないのは、それを回す経営者です。
そのために積極的にM&Aを行い地域に食のインフラを残す必要があると考えています。
最後に
給食業界とは何か。
安定しているのに脆い。
誰もが必要とするのに、誰も儲からない。
そんな矛盾を抱えた業界で、それでも毎日、誰かの一食を作り続けている人たちがいる。
私はこの業界を、衰退する業界だとは思っていない。
正しく束ね、正しく作り替えれば、まだ伸びる業界だと考えています。
子どもたちからシルバー世代の前に並ぶ、当たり前の一食。
それを当たり前に守り続けること。それが私の仕事だと思います。





株式会社才武給食